[ロンドン 8日 ロイター] - 英求人雇用連盟(REC)が8日公表した調査結果によると、6月は国内雇用主による正規採用件数が1990年代末以降で最高となり、前代未聞の人手不足が起こって賃金の上昇も始まった。新型コロナウイルスの流行に伴う制限措置の解除を見据え、採用ブームが訪れている。

求人件数も調査開始後の約24年間で最高となった。一方でコロナ禍中に外国人労働者が数多く英国を離れたため、多くの企業が人材探しに苦心している。

初任給の上昇率は2014年以来、非常勤スタッフの時給の上昇率は2004年以来の、それぞれ最高を記録した。

RECのニール・カーベリー代表は「英経済全般にわたり、求人担当者が人材探しに全力を挙げている」と説明。7月から9月末にかけ、政府の臨時雇用助成措置が段階的に打ち切られれば、より多くの人々が職探しを始めるとの見通しを示した。

イングランド地域では19日から新型コロナ制限措置がほぼ撤廃される予定となっている。