DJ-米カーギル、ADMのチョコレート事業を4.4億ドルで買収へ
2014/09/03, ダウ・ジョーンズ
米農産物加工大手アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は、チョコレート事業を米穀物メジャーのカーギル(非公開企業)に4億4000万ドル(約460億円)で売却することに合意した。これを通じ、カーギルの北米および欧州での生産能力が増強される。
取引は来年上半期に完了する見通しで、チョコレート製造を手掛ける北米の3工場と欧州の3工場の売却が含まれる。また、ADMの社員約700人がカーギルに移る。
カーギルは、この事業買収で北米、欧州、アジア、ブラジルを現在拠点とするチョコレート事業が拡大・補完され、特に北米では生産能力の拡大が見込めるとしている。
ADMは昨年、カカオ豆事業の売却を検討した経緯がある。興味を示した企業もあったが希望する価格での提案がなかったことから売却には至らなかった。だがADMは今年4月、チョコレート製造工場を売却し、採算性が向上したカカオ豆精製施設は手元に残すことを決めた。
しかしADMは、カーギルとの取引が完了した時点でペンシルベニア州ヘーズルトンにあるココア豆精製施設の操業を停止する計画だ。これでココア精製事業の人員は約90人削減されて1560人ほどになるとしている。
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