[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツ自動車工業連盟(VDA)は5日、年央の市場アップデートを発表し、今年の生産伸び率予想を大幅に下方修正した。自動車メーカーがサプライチェーン確保に苦慮し、新型コロナウイルス感染大流行からの回復が不安定になるとの見通しを示唆した。

VDAは、今年の生産台数伸び率予想を従来の13%から3%に下方修正し、ここ数カ月の生産は「予想を大きく下回っている」と指摘した。通年の生産台数は360万台となる見通しで、従来予想を40万台下回った。

フォルクスワーゲン(VW)、ダイムラーDAIGn.DE>、BMWなどの強力ブランドがあり、国内総生産の推定5%を占めるとともに80万人以上を雇用するドイツの自動車産業は、同国の経済動向を占う上で重要視されている。

VDAのデータによると、上半期の生産台数は前年同期比16%増の173万台だったが、6月単月では19%減少し、困難な状況が示唆された。

上半期の新車登録は、15%増の139万台だった。