[オスロ 2日 ロイター] - ノルウェーの通信会社テレノールは、ミャンマー事業を再考していることを明らかにした。

事業環境と治安が悪化している同国での展開について、「複数の選択肢を検討している」とした。

業界関連メディアTMTファイナンスは1日、テレノールがミャンマー事業の売却を検討中で、売却に向けて米シティと契約したと報じていた。

ミャンマーは2月1日の軍事クーデターで情勢が悪化。テレノールは5月にミャンマー事業で65億クローネ(7億8300万ドル)の損失を計上し、2021年の業績見通しから除外した。

TMTの報道によると、ミャンマーで事業展開するカタールの通信会社オレドーが買収に関心を示している。中国企業も入札に参加する可能性があるという。

オレドーからのコメントは得られていない。

テレノールは2014年にミャンマーに進出。同国で事業展開する主要外資の一つ。顧客数は約1800万人と同国人口の約3分の1に達している。昨年のミャンマー事業の収益は全体の7%を占めた。