2021年度の米財政赤字335兆円 議会予算局見通し
コメント
注目のコメント
別記事でもコメントしましたが、このように米国ぐらい積極的にマクロ安定化政策をやって、インフレ率が一定以上に上昇するような局面になれば、財政の予算制約も意識されることになるということでしょう。
そんな事よりもイエレン財相の発言にフォーカスして欲しいものだと思います。
https://twitter.com/SecYellen/status/1410624464799375360
>数十年間、自滅的な国際税制競争に参加しており、法人税を引き下げ、他国が更に引き下げるのを見守るだけだった。
・・そんな事をして勝った国は無い。<
その1つの取組として American Job Plan が提示されており、インフラの再構築と最新化、教育投資が謳われています。
そのために大規模な財政支出を行うというのです。
またイエレン財相は、「インフレリスクも小さく、また制御可能」と述べています。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-14/QPYRFQDWX2PS01
つまり、財政支出の規模と税制の累進化によって経済成長率を上昇させつつインフレ率を制御しようという事です。
これらが事実なら、貨幣観についてはMMTが正しかったという事が証明されるでしょう。
結論としては「財政赤字の金額」が問題なのではなく、経済成長率、他の諸外国との相対的な成長、国内産業発展の停滞、中間層の貧困化こそが最大の問題という話です。
経済成長率が低迷し、中間層がどんどん貧困化しているのに、財政赤字を問題視する政府やマスコミも、アメリカのこの転換を見習ってはどうかと思います。バイデン政権の"Go Big"政策のツケではあるが、これだけの財政赤字であっても、とにかく新型コロナで落ち込んだ経済を盛り返すということを優先した結果。これがインフレにつながるかどうかがカギなので金融政策も機動的に動いていくだろう。