[ロンドン 30日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換所バイナンスは30日、英国の即時決済システム「ファスター・ペイメント」を通じたポンドの引き出しが29日から再開されたと発表した。デビットカードやクレジットカードでのデジタル通貨の購入も可能になったという。

バイナンスを巡っては、英金融行動監視機構(FCA)が25日、バイナンスの英国法人の業務活動を禁止するとともに、国内消費者向けに警告を発表。29日にはバイナンスの顧客から同社プラットフォームでポンドの預金や引き出しができないとの声が相次いで寄せられていた。

FCAはバイナンスに対して、30日までに英国法人が国内での活動を認められていないと自社サイトやソーシャルメディアで必ず告知するよう指示。また英国の消費者にかかわる全記録を保全し、7月2日までにFCAにこの措置が完了したと伝えることも義務付けた。

バイナンスはFCAの指示がウェブサイト上で提供しているサービスに影響を及ぼすことはないとしている。

バイナンスがFCAの指示に従わなかった場合にFCAがどのような措置を取るかは不明。

バイナンスについては日本の金融庁も25日、無登録で事業を行っていたと警告を発している。