美しく並べすぎると売れないんです… 和菓子屋の「豆知識」が話題に
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内容はとても面白い。そういうケースがあったのだ。個人で参考にしてもよいだろう。
他方で思い出すのは、帰納法か演繹法かという整理からこの事象を見直す頭があるかどうか。何か証明されているのか。という見方。
たまたまこのケースではうまくいったという話に、飛びつく人が多いこの世界がTwitter。面白いね!だけで伝播していく。さもそれが真実かのようになる。
例えば。
とある会社の営業マンが、何かの展示会で自社の商品の並べ方を他の営業マンと議論している時に、このTwitterを見ていて、「とある和菓子屋ではぐちゃっとした方が売れたらしいですよ。」と話題になっていたことを言ってそれに乗るかどうか。
こういう話です。
この記事をその現場で紹介した人の印象はいろいろなものをよく勉強している人だな。ということもある。たまたま結果が出たらそういうことをよく勉強しているのはいいことだという結果だけ出ていればとりあえず良しという風に偏っていきます。
一方で実際の展示会の現場を任されている責任者はたまったものではありません。ぐちゃっとしたことでその日はよくお客様が入ったのかどうか検証ができないのです。でも整理整頓されていない展示会の現場のままでも営業マンが何も整理しない現場が出来上がる。
さぼりたい営業マンが飛びつく話という側面が見落とされています。腐ったみかんが自分を正当化するためにこういう記事を探してきます。
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反応している方で、確かにと納得される方が多いのが怖い。ロジカルシンキングの練習に考えてみると良いケース。ビジネスで実力があるというのは再現性があるかどうか。どれくらい統計がとられているのか。取材する方はあえて盛り下げることを聞かないのでしょう。この記事を利用する側情報リテラシーが求められる危険な記事。
注目のコメント
これは「たしかに」と思いました。陳列一つで購買意欲がかきたてられたり、手に取りたくなることはありますね。
中食業界だと、「なるべく多く色々な種類を積み上げる形の方が、購買意欲がそそられやすい」という考え方から閉店間際まで品揃えを多く、ディスプレイにも気を遣うお店が多いです。
結果的に、そうすると閉店後の食品ロスにつながってしまうのですが、「品数が少なくても購買意欲がそそられる」陳列がみえてくれば、その前提も覆ると考えています。
こういったノウハウはぜひ活用していきたいですね。『雑に置かれている商品は、だいたい安いと思い込む』のは、ヒューリスティックと呼ばれる判断⽅法。
人は⽬の前の問題をゼロから考えるのではなく、これまでの経験に照らして判断する。そのため、効率的ではあるが、いつも正解が出せるとも限らない(本当に安いのかは分からない)。
ドラックストアなどでよくジャンブル陳列を見かけるのは、ヒューリスティックの効果で通常の陳列よりも売上が上がるという理論と実証があるからです。
(ファンドレイジング日本2019のセッション「⼩さな改善で成果が変わる⾏動経済学を使ったファンドレイジング」の1コマにて学んだ内容です。)