Fastly障害で顕在化したCDN問題、マルチCDNで解消なるか
日本経済新聞
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注目のコメント
マルチCDNについて取材を受けてコメントさせて頂きました。
マルチCDNを自社で運用するか、マルチCDNベンダーで運用してもらうか、いずれの場合でも、インターネット上での通信途絶を、どれだけ早期に、複数の地点で観測できるかが鍵を握ります。
何故なら、例えば、東京の自社の環境だけで通信途絶を確認した場合、東京のコロケーションが落ちたに過ぎないのか、CDN全体が落ちたのかの判断ができません。
もちろん、CDNベンダーが障害情報を自社サイトやSNS経由で配信したとしても、タイムラグが生じます。
「東京も落ちた、札幌も落ちた、大阪も落ちた、福岡も落ちた」とアラートメッセージが全国各地の計測ノードから到達すれば、CDN全体が落ちたと判断できるので、素早くCDNを切り替える事が可能になります。
物流の世界で、トラックの配送であれば高速道路の混雑状況や事故状況を、船舶の配送であれば海上の気象情報を常に把握するのと同様に、インターネット上でビジネスをしているのであれば、都内以外の各地方都市でのリアルタイムでの通信状況を把握することが、ビジネスのリスク管理上、重要になります。