[ロンドン 28日 ロイター] - 英国のエリザベス女王(95)は28日、1週間にわたるスコットランド訪問を開始し、地元で人気の清涼飲料水メーカーを訪れた。夫のフィリップ殿下死去後初めての当地訪問で、孫のウィリアム王子が同伴した。

メディアは今回の訪問について、スコットランド政府が分離独立の是非を問う2回目の住民投票を行った場合、市民らに拒否票を投じるよう懐柔する目的もあると伝えている。

ウィリアム王子とケイト妃は5月にもスコットランドを訪れており、英紙サンデー・タイムズは今月、王室がこうした訪問によって英連邦への支持を確保したいと考えていると報じた。

同紙に今週掲載された世論調査によると、スコットランドの有権者で英国にとどまることを支持する人の割合は52%。独立支持派は48%で、過半数を占めた最近の調査から減少した。

2014年に実施された住民投票では、反対55%、賛成45%で分離独立が否決された。