[エルサレム 28日 ロイター] - イスラエル経済産業省は28日、今年の輸出はハイテク分野の好調が続いていることから少なくとも1200億ドルに達し、過去最高になる見通しを示した。昨年は1140億ドルだった。

昨年の輸出は新型コロナウイルス感染流行で1.5%減少したものの、減少幅は他の先進国に比べて小幅だったと指摘。今年の輸出はこれまでのところ順調で、モノが2%、サービスが15%それぞれ増加しているとした。ハイテク輸出の大半を占めるソフトウエアとコンピューターサービスは、年初から20%以上増加しているという。

昨年のサービス輸出は11.6%増の434億ドル。2016年以降、毎年平均13%増加している。

同省は「近年、特にコロナ禍の年において、ハイテク部門の輸出増はイスラエルにとって最も重要な要素となっている。この傾向は続くとみられ、今後数年はさらに強まると予想される」と分析した。

ハイテク部門はイスラエル経済成長の主要な原動力で、国内総生産(GDP)の12%、国内労働力の10%を占めている。

ベネット首相は、26年までにハイテク部門労働者の全体に占める割合を15%に引き上げる目標を掲げている。