[モスクワ 25日 ロイター] - ロシアのリャプコフ外務次官は25日、米英が黒海で対立をあおっていると非難した上で、ロシアはあらゆる手段を使って領土を守り、軍事力の行使も辞さないと強調した。

ロシアは24日、自国の領海と認識する黒海のクリミア半島沖を英駆逐艦が航行したことについて同国に抗議した上で、英軍艦が同海域で一段と挑発的な行動を取れば爆撃すると警告した。

国営ロシア通信(RIA)によると、リャプコフ氏は米国と英国がクリミア半島をロシアの領土と認めず、この地域で争いを生み出していると批判。「米英は現実を否定し紛争をあおろうとしている。ここはロシアの領海であり国境だ。われわれは軍事力を含むあらゆる手段を使ってこれを守る」と主張した。

ロシア国防省のコナシェンコフ報道官も「黒海に軍艦を派遣している米国防総省と英国海軍に対し、運試しをしないよう求める」とけん制した。