[フランクフルト 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が25日発表した5月のユーロ圏の企業向け新規融資は、前月に続き再び減少した。

5月の月間のユーロ圏の企業向け融資はマイナス30億ユーロ。4月はマイナス240億ユーロだった。銀行が融資に慎重になっていることが浮き彫りとなった。

5月のユーロ圏の企業向け融資は前年比1.9%増。4月の3.2%増から伸びが鈍化した。

家計向け融資は前年比3.9%増。前月の3.8%増から加速し、10年前の世界的な金融危機以降で最高の伸びを記録した。

通貨供給量M3の前年比伸び率は8.4%で、前月の9.2%から鈍化。市場予想の8.5%をわずかに下回った。