[モスクワ 24日 ロイター] - 米ロの相互合意で一時帰国からの帰任が決まっていた米国のサリバン駐ロシア大使が24日、モスクワに戻った。

サリバン大使は4月、両国の外交関係悪化から一時米国に帰国していたが、16日の米ロ首脳会談で相互の大使を復帰させることで合意が成立した。両国は緊張関係が高まっており、両首脳は今回の会談について友好的ではなく、実務的だったとした。

大使はツイッターで、「本日モスクワに到着。安定的な通常の米ロ関係に向け、ロシアと協力する用意がある」と投稿した。

また、インタファクス通信に対して、両国は意見の異なる問題について互いに「オープンで率直」であるべきとコメント。「相互の利益になる点については協力すべき。一方、合意がない、あるいは著しく意見が異なる問題についてはオープンで率直な対話が必要」と述べたという。

大使は4月、米国は大使を召還すべきとロシアが示唆した4日後に協議のためとして帰国した。

一方でロシアは、プーチン大統領は「人殺し」だと思うというバイデン大統領の発言を受けてアントノフ駐米大使を召還。米ロは互いに制裁を発動していた。

アントノフ大使も今週ワシントンに帰任している。