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[東京 24日 ロイター] - ソフトバンクグループが大幅高となっている。午前10時05分現在、東証1部で売買代金第1位。前日比で300円高前後の水準で推移しており、同社1社だけで日経平均を約90円押し上げる要因になっている。

これまで同社株の下落が相場全体の地合いを悪化させる要因との指摘もあったが、チャートが目先の底を確認する格好となったことが市場に安心感を与える、との声も出ていた。

前日の株主総会で自社株買いも検討課題と孫会長が語ったことが引き続き材料視されているほか、一部の外資系証券が「AI時代の主砲への期待を再び織り込む局面」と指摘したことも注目されている。

ただ、前日に東証が明らかにした直近(前週末現在)の信用残高は、売り残が114万6000株(前々週末比32000株減)、買い残が1746万4000株(同69万8600株増)、信用倍率が15.24倍と買い残がなお増加傾向にあり、需給面が悪化している。

市場では「自律反発の域を出ていない上に、この仮需の圧迫感を考えると、先行き戻り売りが懸念される」(国内証券)との声も聞かれた。