“脂肪の多い食べ物で薄毛 脱毛進む” マウスでメカニズム確認
NHKニュース
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注目のコメント
この論文だな。
https://www.nature.com/articles/s41586-021-03624-x
「脂肪の多い食べ物」というよりは、「脂肪の多い食べ物での肥満を通じて」または単に「肥満を通じて」のほうが原文に合っている気がするな。肥満によっておこる炎症が脱毛を引き起こすということなので、肥満を回避するか炎症を回避すれば脱毛が改善するようにも思われる。面白い創薬ターゲットになるかもしれない。これはマウスに対して行われた研究で、「人間で肥満した人に薄毛が多いのか」に関する根拠の記載が記事中にないのは少し残念ですね。
なお研究を紹介したプレスリリースによれば、「肥満が男性型脱毛症の危険因子となることは疫学調査によって示され」ているそうです。
https://release.nikkei.co.jp/attach/613169/01_202106241204.pdf
なお余談ですが、3か月以上の高脂肪食を接種させたマウスは、毛包が成長期に入って幹細胞が分裂する際に活性化するはずの「ソニックヘッジホッグ経路」の活性が見られなかったとしています。
このソニックヘッジホッグ経路は、細胞分裂などを制御する非常に重要な経路なのですが、93年にクローニングに成功した研究者のユーモアにより、あの有名ゲームから命名されたとされています。余談ですが興味深いですね。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn/41/4/41_247/_pdf