[シンガポール 22日 ロイター] - 米半導体受託生産企業のグローバルファウンドリーズ(GF)は22日、世界的に半導体が不足する中、向こう2年間で60億ドルを投じ、シンガポール、ドイツ、米国の各工場で生産能力を拡大すると発表した。

内訳はシンガポールに40億ドル強、ドイツと米国に各10億ドル。同社はアブダビの政府系ファンド、ムバダラが保有。シンガポール事業は売上高の約3分の1を占めている。

GFのトーマス・コールフィールド最高経営責任者(CEO)はメディア向けブリーフィングで「向こう5─8年間、われわれは業界として需要ではなく供給を追うことになると私は考えている」と指摘。同社は自動車業界の顧客を優先すると付け加えた。

同社はこれとは別に、2021年だけで生産能力拡大に14億ドル投じる計画を発表している。

コールフィールドCEOによると、生産拡大計画に充てる資金には政府の投資や顧客の事前支払いも含まれている。