[ロンドン/ニューヨーク/東京 21日 ロイター] - 21日の取引で暗号資産(仮想通貨)のビットコインが2週間ぶりの安値である3万1333ドルを付けた。中国当局によるビットコインのマイニング(採掘)への取り締まり強化を受け、先行き不透明感が強まった。

ビットコインはその後下げ幅をやや縮め、直近は11%安の3万1672.46ドル。イーサは16%安の1883.47ドル。

中国は仮想通貨への取り締まりを強化しており、18日には四川省当局がマイニングプロジェクトの閉鎖を命じた。

中国人民銀行(中央銀行)は21日、一部の銀行と決済企業に対し、仮想通貨取引の決済を直ちに停止するよう求めたほか、仮想通貨に関連したサービスの提供を禁止した。

暗号資産取引プログラムを手掛けるクリプトホッパーのルード・フェルトカンプ最高経営責任者(CEO)は「中国は独自のデジタル通貨を発行する計画で、当然競争をできる限り抑えたいはずだ。採掘業者は中国を離れ、潤沢で安価なエネルギー(電力)のある場所に移転するだろう」と指摘した。