[ハノイ 20日 ロイター] - ベトナム保健省は20日、中国政府から中国医薬集団(シノファーム)の新型コロナウイルスワクチン50万回分を無償で受け取ったと発表した。この接種を受けられるのはベトナム国内の中国市民、中国で働くか勉強する計画のあるベトナム人、中国との国境付近に住むベトナム住民としている。

ベトナムは6月初めにシノファームのワクチンの緊急使用を承認していた。

ベトナムは3月に接種計画を開始。これまでのところ英アストラゼネカのワクチン約400万回分が接種の中心になっている。日本政府からは今月16日、アストラゼネカのワクチン約100万回分の無償供与を受けている。

公式データによると、人口9800万人のうち1回目の接種を受けたのは約240万人、2回目を済ませたのは11万5315人。同国はコロナ感染が再び流行しており、ホーチミン市は20日、公共の場での集会を3人までとしたほか、一部地域で移動制限命令を出した。