[東京 21日 ロイター] - 菅義偉首相は21日、専門家らが東京五輪・パラリンピックは無観客での開催が望ましいと提言したことに関連し、新型コロナウイルスの感染者が増えて緊急事態宣言が出れば「国民の安全安心のために無観客も辞さない」と述べた。同日に始まった職域接種の会場を視察中、記者団に語った。

菅首相は「(専門家の)皆さんの提案をしっかり受け止めたい」と発言。ただ、大規模イベントの観客上限は政府として方針を示しているとし、それに準じて大会組織委員会や国際オリンピック委員会(IOC)などが5者協議で検討を進めるとの見解を示した。

政府の分科会の尾身茂会長ら専門家の有志は18日、東京五輪・パラリンピックは無観客での開催が望ましいと提言。21日午後に政府や東京都も含めた5者協議を開き、観客の上限を決定する。