外資系が欲しがる人材 英語より大事な3つの資質
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外資の日本法人の経営者やってます。ロバートウォルターズさんには大変お世話になってます。
「英語はできるけど仕事のできない人」じゃなく「英語はそれほど流暢じゃないけど仕事のできる人」が欲しいというのは外資も、日本企業の海外部門も永遠の課題です。採用にあたっては英語力よりもその人のポテンシャルや異文化対応能力を見るようにしていますが、本社の人間との最終面接の段階でアウトになることも多々あります。英語力そのものよりも日本人的な思考、論理の組み立てが理解されないこともあります。
でも最近気づいたのですがが、「英語は得意じゃないけど大丈夫ですか?」っていってくる候補者は100%男性ですね。
注目のコメント
外資系企業では、部門長は英語力は求められますが、それ以外では部署により違います。一番大切なことは、期待値をしっかりと理解し、フィードバックを柔軟に受け入れ、自身の成長に繋げていく姿勢ですね。
多くの外資系では、上司の指示を待ってから仕事をするというより、より積極的にイニシアチブ(主導)を取り、提案することを求められます。自分の責任範囲を超えて、困っているエリアを助ける、球を拾いにいくこともリーダーシップのスキルとして求められます。出る杭は打たれるのではなく、高い評価へ繋がります。
もう一つの特徴は、部下が育つことがしっかりと上司の責任になっており、部下のスキル向上の目標を立て、それに対してサポート&促せるかも自分自身の評価対象になりますね。外資系というと不安定ではというイメージもあると思いますが、よりフラットな組織で透明性が高く、専門知識をより極めるという良い点も沢山あります。起業するまで、オーストラリア系投資銀行&アメリカ系ファンドにおり、いまは欧米人ばかりの会社を経営していて思うのが
1 - 指示を待たずproactiveに業務を進める能力
2-意見があれば発言し、建設的に話を進める能力
3-自分の業務範囲に限らず改善提案する能力
の三つなきがします。英語はネィティブに近いレベルでできないと上のポジションにはつけないことがほとんどな気が。本社と会話できないため。Specialist, Leadership, Communicationということですが、外資系に限らず日系企業も同じは人材は求めているはずです。外資系ばかりがこのような人材を欲している、というのは外資系vs日系企業のブランディングにおいて日系企業が負けているところだし、スタートアップvs大企業でも同じようなことが起きている。
スペシャリストvsジェネラリストというのは、組織にはどちらも必要だと思いますし、実際には外資系にもジェネラリストはいると思います。ただ、採用が難しく労働市場における競争はスペシャリストの方が激しいからあえてそのようにブランディングしている側面はあるでしょう。
スタートアップも、ある種の人材のブランディングをしていますが、少しアーリーフェーズに偏ったブランディングになりすぎているようにも感じます。スタートアップは成長フェースに従い、人材や組織を継続的アップグレードしていく必要があるので注意が必要です。
日本の競争力を高める意味でも、この3点を満たすような人材がいるなら、是非より活躍できる場とマッチングして貰うのが最適。そうなるように、人材活用、活躍の良い事例はどんどん日本で増やしていくのが大事だと感じます。