[ロンドン 18日 ロイター] - 英ロンドン郊外のチェシャム・アマーシャム選挙区で行われた議会補欠選挙の開票結果が18日午前に発表され、地盤としていた与党・保守党が敗北するという波乱があった。

緑豊かで富裕層が多い同選挙区は1974年の創設以来、保守党がいずれの選挙も難なく過半の票を獲得してきた。しかし、今回は中道で親欧州連合(EU)政党である自由民主党の候補者が勝利した。

モルトハウス内務閣外相は「厳しく、残念だ」と指摘。スカイ・ニュースに対し「われわれはもっと良い結果を期待していた」と述べた。

チェシャム・アマーシャム地域を通り、ロンドンとイングランド北部を結ぶ新たな高速鉄道「ハイスピード2」敷設計画を巡って、同地域の地元民からは反対の声が強まっていたほか、イングランド南部のさらなる開発につながる可能性があるとの懸念の声が出ていた政府の計画法改革案も地元民の怒りを招いていた。

チェシャム・アマーシャム選挙区の補欠選挙は、1992年から議席を占めていた保守党議員が4月に死去したことに伴い実施された。