[ソウル 16日 ロイター] - 韓国当局は16日、国民の25%に新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種したとし、予定より2週間早く進展していることを明らかにした。9月までに国民の70%に接種する目標は達成される見通しとなっている。

韓国のワクチン接種は供給が限られたことなどで滑り出しが鈍かったものの、1日平均の接種数が65万回からこれまでで最多の85万回に達している。供給増と国民の接種意欲の高まりが加速につながったという。

保健当局者はブリーフィングで、「積極的な参加と円滑な接種により、9月までに3600万人に1回目の接種を終えられる見通し。そうなれば、ある程度余裕のある日常にほんの少し近づけるだろう」と述べた。

政府は今週、第3・四半期の接種計画の詳細を発表する。幼稚園の保育士や学校の教職員、50─59歳の人が対象となる。

ただ保健当局は、ワクチン接種率は依然低く、第1回目の接種で得られる効果は限定的として、社会的距離(ソーシャルディスタンス)規則の緩和には警告を発した。現在、完全にワクチン接種を済ませた人は人口の6.7%にとどまっている。

韓国疾病予防管理庁(KDCA)によると、15日午前零時までに確認された感染者は545人、累計は14万9191人、累計死者数は

1993人。