[ソウル 16日 ロイター] - 米電子商取引大手イーベイが、韓国事業を新世界グループのイーマートとネイバーに約4兆ウォン(36億ドル)で売却すると、韓国経済新聞などが16日、投資銀行関係者の話として報じた。

ユーロモニターによると、イーベイ・コリアは韓国第3位の電子商取引企業で、2020年のシェアは約12.8%だった。「Gmarket」「Auction」「G9」といったプラットフォームを運営している。

イーマートは16日、規制当局に提出した文書で、今月イーベイ・コリアに拘束力のある買収案を提示し、交渉を進めていることを明らかにした。最終決定には至っていないとしている。

ネイバー、イーベイ・コリアはコメントを控えた。

韓国経済新聞などによると、ロッテ・ショッピングも買収を目指していた。

韓国は世界第4位の電子商取引市場。ユーロモニターによると、新型コロナウイルス流行を背景に、電子商取引が小売市場に占める割合は20年には35.8%と、19年の28.6%から急上昇した。

新世界とネイバーは3月、相互出資を通じて小売り・電子商取引パートナーシップを結成した。