[ワシントン 14日 ロイター] - 米上院は14日、ワシントン連邦高等裁判所判事にワシントン連邦地裁の黒人女性判事、ケタンジ・ブラウン・ジャクソン氏が就任する人事を承認した。バイデン大統領が将来的に連邦最高裁判事に指名する可能性があるとみられている。

上院は53対44の賛成多数でジャクソン判事を承認。反対票を投じたのはいずれも共和党議員で、同党から3人が賛成に回った。

ジャクソン判事はメリック・ガーランド氏の司法長官就任でできた空席を埋める。最高裁のジョン・ロバーツ長官やクラレンス・トーマス判事、ブレット・カバノー判事らはいずれも、ワシントン連邦高裁を経て最高裁判事に就任している。

バイデン大統領は選挙戦で、最高裁判事の空席を埋める機会があれば黒人女性を指名する考えを示しており、実現すれば米史上初となる。ジャクソン氏は連邦判事の中で最も有力な黒人女性の1人で、年齢も50歳と比較的若い。連邦地裁判事には2013年に当時のオバマ大統領に指名された。