[リマ 13日 ロイター] - ペルー大統領選決選投票は、開票率ほぼ100%で、急進左派ペドロ・カスティジョ氏が過半数の票を獲得した。ただ、対立候補の中道右派ケイコ・フジモリ氏は最後の1票が集計されるまで敗北を認めないとしている。

開票率99.935%の時点でカスティジョ氏の得票率は50.14%。フジモリ氏は不正があったと主張しているが、敗北の可能性が高まっている。

カスティジョ氏は12日、首都リマで支持者を前に「国民は既にこの先の道を選んでいる」と述べ、「これ以上国を二分することはできない」と主張し、出来る限り早期に集計作業を終えるよう当局に要請した。

両氏の得票率の差は0.3%ポイント(約4万9420票)以下。フジモリ氏は約20万票が無効票だと主張。12日にリマで行われた抗議デモで「決してあきらめない」と述べ、争う姿勢を示した。

カスティジョ氏側は不正を否定。国際監視団は選挙は透明性を確保して行われたとしている。

中南米の複数の左派政権からは、カスティジョ氏に対して勝利を祝うメッセージが既に送られている。これに対してペルー政府は抗議した。政府は当局が正式に結果を発表するまで待つべきだとしている。