シリコン負極LIBのEnevateが2022年からの生産に向けた新しい生産ライセンス契約を発表 – Techview
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注目のコメント
Sila NanoとEnevateによるシリコン負極材料のライセンス販売ベンチャーの争いが激しくなりそうですね。
今やシリコンや二酸化ケイ素をカーボン負極に混ぜるのはスタンダードになりつつあるので、SamsungSDIがシリコンやグラフェンをステルス開発していた頃とは、顧客もつきやすいでしょう。
SilaはATLと提携してたりするので、両社で市場を棲み分けることも出来るかもしれませんが、次世代のリチウム金属負極が登場するまでに、Cash Cowとしてどこまで今までの投資を回収する撤退戦略を進められるかが鍵になるのでは。
どちらにしてもカーボン負極が生き残らなければ、シリコン材料を後乗せ添加するライセンス・ビジネスは継続が難しくなるでしょう。
つまり今回のEnevateの投資は、最後の量産のための投資となることも考えられますが、三元系+カーボンの組合せのバッテリー生産量は暫く右肩上がりでしょうから、投資するなら今ですね。
追記
そうかEnovixも有りましたか。Liをプレ・ドープするのはシリコン材料に限らず、常套手段でもあるので、正直この三社はドングリの背比べかも。
要は材料そのものによってカーボン負極の性能向上は確実に見込まれるのですが、混ぜるノウハウの提供等の差別化・リピート要因が無いように映ります。
ハナ薬系の素材売りは、必要不可欠な触媒素材でも最終的にはコスト勝負な面があるので、カーボン負極メーカーと戦略的に提携したりするなり、手を回しておかないといつでも切り捨てられる可能性は高いです。
ですので今回の量産投資は必要量で契約を結べたんでしょうね。この三社の契約金額から三元系バッテリーに入り込むシリコン負極材料のシェアがはじき出せるかもしれません。