週刊アフリカビジネススヘッドラインニュース448号(2021年5月31日号)
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豊田通商は2019年にアフリカのスタートアップに投資するCVCを作り、ケニアのバス運行管理システムData Integrated Limited、ウガンダの二輪車リースTugende、コートジボワールの交通スタートアップMoja Rideと矢継ぎ早に投資を決めています。いずれも、モビリティ*通信*情報蓄積分野ですね。今回はケニアのテレマティクス自動車保険のAiCareへの出資を決めました。
テレマティクス保険とは、日本でも保険会社が導入し始めている、運転者のスピードや急ブレーキなど運転挙動にあわせてリスクスコアを算出して保険料を決めるものです。アフリカにおいてこういった「行動履歴のスコア化」によるサービスは、比較的開発されています。南アフリカで開発され、のちに住友生命がライセンス契約により販売を開始したディスカバリー社の健康保険や、農業活動に関する挙動や生産、販売数値により融資を決定する農業ローン、携帯に残る行動履歴や返済行動に応じて融資を行うデジタル融資などです。
豊田通商の2021年3月期決算をみると、事業別利益で、自動車、金属などを超えてすでにアフリカ事業部門が一番なんですよね。アフリカ事業の当期利益は、コロナを経て、昨年より増益の153億円で着地しています。アフリカの中でも自動車販売の利益はやはり下がっているのですが、買収した仏CFAOがもっていたヘルスケアやリテール(カルフール)、飲料、そして発電ITなどが増益となって助けた形です。