[サンパウロ 4日 ロイター] - ブラジル鉱業・エネルギー省は4日、同国が過去92年で最悪の干ばつに見舞われる中、業界団体と会合を開き、大口の電力需要家がいかに電力消費を減らし、電力供給網への圧力を緩和できるかについて話し合った。

ブラジルは水力発電所への依存度が高いため、干ばつが電力不足を引き起こし、今年の経済成長の阻害要因になる可能性が懸念されている。

同省は声明で、「緊急かつ構造的な解決策」を探るための取り組みを主導すると表明。専門家は需要面での対応になるとした。

同省によると、ブラジルインフラ・基幹工業協会(ABDIB)は「業界の対応能力やエネルギー効率に関する行動」を促進する計画を提案した。

ブラジル・エネルギー多消費企業協会(ABRACE)は「競争力に影響を与えずに」需要を減らすための「自主的な仕組みを求める必要性を強調した」という。

一方、経済省の高官、アドルフォ・サクシダ氏はこの日のオンラインイベントで、干ばつによる今年の経済成長へのリスクが増していると指摘。「構造的」問題がエネルギーの問題を助長しているとも述べ、電力大手エレトロブラスの民営化は民間部門からの投資を呼び込み、構造的リスクの低減につながるとの見方を示した。