[シンガポール 7日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇し、2年超ぶりの高値を更新した。景気や燃料需要の見通し改善が支援材料となっている。一方、投資家はイラン核合意の立て直しに向けた協議の行方に注目している。

北海ブレント先物8月限は0107GMT(日本時間午前10時07分)までに0.28ドル(0.4%)高の1バレル=72.17ドルと、2019年5月以来の高値を付けた。

米WTI原油先物7月限は0.29ドル(0.4%)高の69.91ドル。一時は18年10月以降初めて70ドルを付けた。

ブレント、WTIはいずれも、米欧の需要改善を背景にここ2週間に上昇。夏の旅行シーズンを前に政府が新型コロナウイルスの行動制限を緩和したことが寄与している。

イラン核合意を巡る協議進展の遅れや、米石油・ガス掘削リグ稼働数の減少も支援材料となった。イランと核合意当事国の協議は10日に再開される。