[シカゴ 3日 ロイター] - 米ウォルマートは3日、米国従業員の約半数に韓国サムスン電子製スマートフォンを年内に供与すると発表した。同社が開発したアプリを使ってシフト管理や出勤時間の記録を行うほか、常に連絡を取り合えるようにするためという。

同社は米国で160万人近くを雇用している。発表によると、サムスンのスマホを供与されるのは74万人以上の従業員。現在は大半が会社の端末を共有している。

ウォルマートは今年、このプロジェクトを試験済みで、会社側は個人情報にアクセスできないとしている。業務用の電子メールやインストールされた業務アプリ、業務用ブラウザー上でのウェブ閲覧履歴、出勤時間を記録した場所などの情報にはアクセスできるという。

業務用アプリは勤務中しか利用できないが、スマホを私用で使うことは認める。

業務用アプリでは、シフトの確認や変更、休暇申請ができる。また、商品の場所を教えてくれる音声アシスタントや、店舗内で従業員同士が「すぐに連絡し合える」機能が備わっている。会社が提供するスマホの使用は義務ではないという。