[東京 2日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 109.70/72 1.2213/17 134.00/04

午前9時現在 109.48/50 1.2215/19 133.75/79

NY午後5時 109.45/48 1.2211/15 133.73/77

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の109円後半。新規材料が乏しい中、高値圏にあるユーロや豪ドルなどに調整売りが入ったことで、欧州通貨や資源国通貨に対するドル高が、ドル/円に波及する格好となった。市場は早くも4日の米雇用統計待ちとなっている。

朝方の取引でドルは実需の買いを受けて109.65円付近まで上昇した。その後は一旦押し戻されたが、午後の取引では、高値圏にあるユーロや豪ドルが利益確定売りや調整売りに押されたことで、ドルは「結果的に強含んだ」(アナリスト)とされ、ドルは109.73円付近まで上昇した。

ユーロは1.2226ドルから1.2210ドル付近まで下落した。

豪ドルは朝方0.7771ドルまで上昇し約1週間ぶりの高値を付けたが、0.7740ドル付近まで売られた。豪ドル/円は朝方の85.16円から84.89円付近まで下落した。

朝方の豪ドル高の背景には、第1・四半期の実質国内総生産(GDP)が前期比1.8%増となり、市場予想(1.5%増)を上回ったことがある。昨年第4・四半期GDPも3.1%から3.2%に上方改定された。

「今週、注目度が高いのは米雇用統計で、それまでは内容を見極めたいとの思惑から、様子見姿勢が続きそうだ」(バンク・オブ・アメリカのチーフ為替・金利ストラテジスト、山田修輔氏)という。

他の通貨では、前日の海外時間にトルコリラが対ドルで過去最安値に下落。同国のエルドアン大統領が1日、利下げが必要との見解を示し、この問題について同日に中央銀行総裁と協議したと明らかにしたことが材料視された。

リラは過去1週間にすでに圧迫されていたが、エルドアン氏の発言を受けて4%超下落し、1ドル=8.88リラの最安値を付けた。

山田氏は「足元のトルコリラ安は、現時点ではトルコ単体の動きなので、為替市場全体に大きなインプリケーションはないとみている」と指摘した。

米長期金利は1.60%台に軟化した。 米連邦準備理事会(FRB)高官らが量的緩和の段階的縮小について慎重な姿勢を崩さないことで、米国債には買い安心感があるという。

FRBのブレイナード理事は1日、米国はFRBが掲げる完全雇用と2%の物価目標に向けて進展しているが、依然として根深い問題があり、FRBは早まって金融引き締めを開始すべきではないとの考えを示した。