[カルガリー(カナダ・アルバータ州) 1日 ロイター] - カナダのペンビナ・パイプラインは1日、国内同業のインター・パイプラインを83億カナダドル(69億米ドル)で買収すると発表した。全額株式交換で実施する。インフラ資産を一段と充実させ、石油・ガス輸送で国内トップ企業に仲間入りする。

インターは投資会社ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーズから敵対的買収を仕掛けられていたが、阻止に動くとともに、約4カ月前から戦略の見直しを進めていた。1日も、ブルックフィールドの1株当たり16.50カナダドルの買収提案に反対するよう株主に勧告した。

ペンビナとインターの経営統合後の新会社が保有する石油・ガスのパイプラインはカナダ西部を中心に全長2万5000キロメートルに及び、貯蔵施設や加工プラントも保有する。

ブルックフィールドはロイターのコメントの求めに回答を控えた。

株式交換比率から計算すると、インター株1株当たりの買収価格は19.45カナダドルで、31日の終値を10.8%上回る。

新会社の株式はペンビナ側が72%、インター側が残りを持つとみられる。