[ドバイ 1日 ロイター] - イラン政府の報道官は1日、2015年のイラン核合意復活に向けた障壁は複雑ではあるものの、乗り越えられないことはないとし、4月からウィーンで行われている当事国との協議は「行き詰まっていない」と言明した。

報道官は「交渉は複数の主要課題を巡る決定が必要な段階に差し掛かっている」とし、適切な対応や時間が必要と強調した。

イランの交渉団は5月31日、核協議は大きく進展したものの、解決しなければならない重要な問題が複数残っているとの認識を示した。

また、国際原子力機関(IAEA)の報告書からは、イランがIAEAに申告していない施設からウラン粒子が検出されたことについて、まだ説明を行っていないことが明らかになった。

フランス外務省の報道官は懸念を表明し、「イランに早期の回答を強く求める」と述べた。

欧米の外交官やイランの政府当局者によると、各国の代表が話し合いの内容を本国に持ち帰って検討するため、協議は3日にいったん中断される見通し。イランでは6月18日に大統領選の投票が予定されているが、投票前に協議が再開するかどうかは依然不透明だ。