[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツ連邦雇用庁が発表した5月の失業者数(季節調整後)は前月比1万5000人減の273万9000人と、予想以上に減少した。

新型コロナウイルスの感染減少とロックダウン(都市封鎖)緩和を背景に、企業が景気回復を踏まえて雇用を増やした。

封鎖措置で消費を控えていた家計が夏季に支出を増やし、個人消費主導で景気が回復するとの見方を裏付ける内容となった。

ロイター調査では、失業者は9000人減と予想されていた。

失業率(季節調整後)は5カ月連続で6.0%となった。

雇用庁のシーレ長官は「5月は労働市場の総合的な改善の兆しが初めて見られた。コロナ危機の影響は、まだ非常にはっきりと見て取れるが、影響はやや低下しつつある」と表明した。

政府が不況期の大量解雇を防ぐために導入した「時間短縮労働制度」の下で時短勤務をしている人も、速報ベースで5月に急減した。