[ロンドン 1日 ロイター] - 英住宅金融会社ネーションワイドが1日発表した5月の英住宅価格は、前年比10.9%上昇と、約7年ぶりの高い伸びとなった。

新型コロナウイルスの流行を受けて住み替えを希望する人が増えており、今後さらに価格が上昇する見通しという。

住み替えを検討している10世帯に7世帯近くが、優遇税制が延長されなくても住み替えたいと回答したという。調査は4月下旬に実施した。

平均住宅価格は過去最高の24万2832ポンド(34万5355.67ドル)。

5月の住宅価格は前月比では1.8%上昇した。

ロイターがまとめた市場予想は前年比9.2%上昇、前月比0.8%上昇だった。

新型コロナの流行初期に住宅価格が低迷したため、前年比ベースの住宅価格は今後もさらに上昇率が加速する余地がある。

ただ、政府の雇用対策が失効する年後半に失業が増えれば、住宅売買が急減する可能性があるという。