[ドバイ 31日 ロイター] - イラン外務省のハティーブザーデ報道官は31日、2015年のイラン核合意復活に向けた協議は大きく進展したが、解決しなければならない重要な問題が複数残っているとの認識を示した。

関係各国は4月からウィーンで断続的に協議を続けている。ハティーブザーデ氏はテレビ中継された定例記者会見で「各回の協議が最後となる可能性もあった」と指摘し「急ぐべきではない。大きな進展があった。だが重要な問題が残っている」と語った。

「ウィーンでの会合では行き詰まりはなかった」とも述べた。

イランの核交渉を担当するアラグチ外務次官は「協議は非常に複雑であり、われわれは現在、議論の大きな問題に達している」とし、合意に至るかは疑わしいとした。

協議に詳しい関係者によると、イランが核合意に違反してウラン濃縮を進めていることが残された問題の一部という。

一方、ハティーブザーデ氏は全ての制裁が解除されたことを確認すれば、イランは核開発を当初合意した水準に戻すと語った。

外交筋は「(事態を)前進させるためのイランと米国の義務を明確にする合意」が今週中にウィーンで発表されると述べた。