[ブリュッセル 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は28日、中国IT企業・字節跳動(バイトダンス)が運営する短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」およびEU各国の消費者団体との公式対話を始めたと発表した。対話を通じて同社の商慣行や企業方針について検証を行う。

消費者団体は、ティックトックがEUの消費者関連法規に違反しており、広告と明記しない「隠された広告」や不適切なコンテンツから子供を守ることができていないと批判。ティックトックはこうした訴えに対して1カ月以内に返答するよう求められている。

レインデルス欧州委員(司法担当)は声明で「EUでは、動画のバナーといった隠された広告で子供や未成年者を標的にするのは禁じられている」と述べた。

これに対しティックトックは、同社が最近導入した措置について、対話を主導するアイルランド競争・消費者保護委員会やスウェーデン消費者庁と協議すると表明。

「より若年齢の利用者を守るため、複数の措置を講じている。16歳未満のアカウントは全てデフォルトで非公開とし、ダイレクトメッセージ機能にもアクセスできないようにしている」と説明した。