【説明できますか】ESGとSDGsの違い、動画で即理解

2021/5/28
「ESG」とは、何のことか。
よく混同してしまうSDGsとは、何が違うのか。
そう問いかけるのは、夫馬賢治(ふま・けんじ)氏だ。夫馬氏は2013年に、サステナビリティ経営・ESG投資アドバイザリー会社である株式会社ニューラルを創業。
東証一部上場企業や機関投資家を相手に、ESGのコンサルティングサービスを提供している。著書には『ESG思考』 (講談社+α新書)などがある。
SDGsは「持続可能な開発目標」とあるように、あくまでゴールのことであり、一方でESGは「手段」であると夫馬氏は強調する。
それぞれの頭文字の意味は「E」は環境「S」は社会「G」 は統治だ。これら3つの視点を経営や投資を行う際に取り入れることによって、どのような方向性で事業を進めるか考える。ESGは経営と投資の手法になるのだ。
では、一体なぜESGが経営者と投資家を中心に盛り上がっているのか。ビジネスパーソンたちが感知しないところで、一体何が起こっているのだろうか。
今回の講義で夫馬氏と一緒に紐解いていこう。

ESGが注目される理由

なぜESGは今注目されているのか。その背景には、世界で起こっている大きな変化が関係しているという。
移民労働者や気候変動、「先進国から新興国への経済シフト」など、過去10年で従来とは比べ物にならない規模で激変している。
10年単位で大きな転換点が訪れるとすると、2030年に向けてますます社会の変化は加速する見通しだ。企業を経営する上で経済と社会における変化に目を配らないと、その企業は将来的に伸びていけない
これがビジネスパーソンたちが気付きにくい、経営者と投資家たちの最大の懸念点である。
ESGという言葉が日本に浸透し始めて以来、3年ほどが経つ。しかし、世界的に見ると投資家がESGに注目し始めたのは2006年だという。
日本よりも約12、3年前からこの動きが出てきていることを、残念ながら私たちはほとんど知ることがなかったのだ。
過去数十年で変化の速度が上がり、今後も加速していく。「環境」「社会」「統治」の視点で激しい移り変わりに気づけない個と組織は取り残されてしまう。
また、ESGと SDGsの違いを詳しく説明できる人はどれくらいいるのだろうか。次に紹介する動画とあわせて、ESGの本質を今のうちに理解したい。
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【あわせて見たい】今さら聞けない「SDGsの基礎」をプロから学ぼう

「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」について、どこまで説明できるだろうか。冒頭でも触れたように、ESGは「手段」でありSDGsは「目標」だ。つまりどういうことなのか。
この動画では、日本総合研究所創発戦略センタースペシャリストの渡辺珠子氏が「持続可能な開発に必要な考え方」についてわかりやすく解説する。著書には同じく日本総研 創発戦略センターのシニアマネジャーの村上芽と共同執筆した『SDGs入門』(日経文庫)がある。
SDGsを理解することで身に付く、ビジネスパーソン必須の「考え方」とは。
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