「ゴーン事件は日本にとって恥ずかしいことだと思う」
週刊東洋経済プラス
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軽微な形式犯で別件逮捕する手口の不当性は、早稲田大学の上村先生も、(有報虚偽記載事件直後の講義の中で)言及されていた。
ゴンさんの人権が蹂躙されていたことは、弁護人であった高野先生の近著『人質司法』にも詳しく紹介されている。
日常的に他人の文字通りの監視下で、自由な極度に制約され、尾行による事実上の威迫まである、日常生活が完全に破壊されていた。真っ当な裁判が期待できず、生命への危機をも恐れるといった絶望的状況の中では、「逃亡も必然」だったのだろう。
会社までもが権力と結託した、この絶望的状況を理解しないで、教科書的な法律論を繰り返すのはあまりに無力だ。
そこにあるのは、独裁国家による人質司法でしかない。
ゴンさんは、幸いにして、財力と知恵があり、危機から脱出できた。