[上海 26日 ロイター] - 上海先物取引所は26日、中国国内のコモディティー価格がこのところ大きく変動している中、「異常な取引を積極的に調査」し、不合理な価格変動を抑制すると表明した。

上海先物取引所の姜岩理事長は第18回上海デリバティブ市場フォーラムで「市場変動を入念に見守り、異常な取引や悪意ある憶測を積極的に調査し、適時に的を絞った措置を講じ、不合理な価格変動を抑制する」と説明。「大きな金融リスクを回避・解決」するための措置として、「市場監視の効率性とガバナンスを改善」するのが狙いだと付け加えた。

姜理事長は原油オプションについて、上海先物取引所傘下の上海国際エネルギー取引センター(INE)に6月21日に上場し、世界のトレーダーに参加の道を開くとした。中国の原油先物は既にINEに上場している。

同理事長はまた、アルミナ、クロム鉄、合成ゴム、精製油、天然ガス、ナフサ、段ボール紙、上質紙、電力を含むその他商品の上場を上海先物取引所が加速すると表明。先物取引の海外受け渡しを引き続き促進するほか、「海外倉庫設置の可能性」を探っていると述べた。

さらに、運賃指数先物といった海外からの参加にオープンな商品の研究開発を続けるとした。