[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)は25日の首脳会議で、気候変動を巡る新たな政策提案を前に、各国の排出量削減目標を決定する方法について合意を先送りにした。

27の加盟国首脳らはブリュッセルで、2030年までに温室効果ガス排出量を1990年水準から少なくとも55%削減する新たな目標を巡りその達成方法を議論した。先月合意したこの目標は、従来の40%削減という計画を上回っている。

会議後の声明で首脳らは欧州委員会に対し、12項目の新たな気候政策を速やかに発表するとともに、加盟国レベルでの環境、経済、社会への影響を詳細に検討するよう求めた。

ただ、最終的な声明では、ロイターが草案段階で確認した各国の目標値設定方法に関するより具体的な要求などが削除された。

草案では、EUの現行システムを利用して、交通機関や建物などの分野で排出量を抑制する国別目標を設定するよう欧州委員会に求めていた。

欧州委は7月に政策案を発表する予定。