[北京 22日 ロイター] - 中国の無人探査機「天問1号」に搭載された探査車「祝融号」が22日午前10時40分(日本時間午前11時40分)、火星の地表に着地し探査活動を開始した。同探査車の公式SNSで明らかになった。

火星の表面探査を行うのは米国に次いで世界2カ国目となる。旧ソ連も1971年に探査機着陸に成功したが、直後に通信が途絶えた。

「祝融号」は重さ240キロ。中国神話の火の神にちなんで名付けられた。高解像度の地形カメラを含む6種の探査機器を搭載し、90日間にわたって惑星の表面の土壌や大気を調査するほか、地中貫通型レーダーを使って水や生命の痕跡も探るという。

「天問1号」は昨年7月に中国南部の海南島から打ち上げられ、今月15日に火星着陸に成功した。