[チューリヒ 22日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は、22日付の国内紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング(NZZ)とのインタビューで、超金融緩和政策を解除するのは「完全に早すぎる」との認識を示した。

中銀のバランスシートは1兆スイスフラン(1兆1100億ドル)を超えているが、政策を変更する理由はないと指摘。

「巨額のバランスシート自体は問題ではない。必要であれば、さらにバランスシートを拡大できる」と述べた。

「フランは依然として過大評価されており、インフレ率もゼロをわずかに上回った状態だ。国内の生産能力もフル活用されていない」とし「こうした状態では、バランスシートの縮小を開始し、金融状況を引き締めるのは完全に早すぎる」と述べた。

総裁は、スイス中銀の金融政策を「サクセス・ストーリー」と表現。今後も堅持する意向を示した。