(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)がウォール街で話題になった19日、首都ワシントンでも対応の必要性を示す発言が相次いだ。

この日は銀行監督当局者が数時間にわたって議会証言を行う中でビットコインなどの仮想通貨の価格が乱高下した。議員からはこうした資産についてやその規制のあり方などについて多くの質問が出たのに対し、当局者はおおむね、判断を下すには時期尚早との立場を示した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ副議長(銀行監督担当)は下院金融委員会での証言で「米金融当局ではこの問題の対応に向けさまざま手段を検討している過程にある」とした上で、連邦当局は規制上の適切なアプローチのあり方を検討する時間が必要で、監視の枠組み整備が可能になるのはその後だとの認識を示した。

会合ではグリーン下院議員がクオールズ氏に対し、「これは重大な問題であり、専門的助言が必要だ」として、仮想通貨市場を米議会はどう規制すべきかについてアイデアを示すよう求めた。

他の当局者も対応のあり方を検討している初期段階にあることを示唆した。クオールズ氏とともに証言に臨んだ通貨監督庁(OCC)のマイケル・スー長官代行は、自身や他の当局者が仮想通貨に関する省庁間の作業部会設置について協議していると説明した。

原題:Crypto’s Wild Ride Leaves Washington Grasping at What to Do (1)(抜粋)

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