[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は18日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の先行きを巡る不透明感が根強い中、ユーロ圏経済の支援に引き続きコミットすると表明した。

ラガルド総裁は「金融および財政支援を性急に解除しないことが不可欠だ。ECBに関して言えば、欧州経済の支援に向けてわれわれのコミットメントを堅持する」と語った。金融当局者と財政当局者の連携も促した。

ECBは先月、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)に基づき、800億ユーロ(977億ドル)相当の債券を買い入れた。

6月10日に開催されるECB理事会では、PEPPに基づく債券買い入れペースを維持もしくは減速させるかを巡り討議する。

一部のECB当局者は、ワクチンの普及や感染者数の減少、経済活動が次第に再開している状況を踏まえ、買い入れペースを減速させるべきとの考えを示している。