（ブルームバーグ）： 中国では一部地域で新型コロナウイルスの新たな感染症例が報告される中、１日当たりのワクチン接種が過去最多の1400万人近くに上っている。
東部の安徽省と北東部の遼寧省で数日前に少数の感染が確認されて以降、接種の動きが加速。ソーシャルメディアには、ワクチン接種を急ぐ市民が大雨にもかかわらず接種会場で長蛇の列を作る様子が投稿された。国営新華社通信によると、安徽省の合肥市では14日、１日当たりで過去最多の36万回の接種が行われた。
中国を含めアジアの多くの国は、ワクチン接種をためらう心理との闘いに苦慮している。地域的なウイルス封じ込めに早い段階で成功したために自己満足感に陥る人もいれば、利用可能なワクチンの安全性や有効性を単に信用していない人もいるが、シンガポールや台湾などでの最近の感染増加を受け、ワクチン接種による重症化防止の効果を理解することに一段と焦点を合わせつつある。
コロナ封じ込め優等生の台湾とシンガポールで感染急増、制限強化 (1)
中国国家衛生健康委員会のデータによると、14日のワクチン接種回数は1370万回。これは６月末までに少なくとも５億6000万回、人口40％の接種といった目標に近づいていることを意味する。16日時点の累計接種回数は３億9300万回で、そのうち過去１カ月に行われたのは２億1000万回と、接種の加速傾向が示されている。
原題：China Is Vaccinating Almost 14 Million People a Day Amid Flareup（抜粋）
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