[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国株式市場は大幅続伸。ダウ工業株30種は360ドル値上がりして取引を終えた。一方、週間では2月下旬以来の下落率となった。

ウェルスパイア・アドバイザーズの上級副社長、チャック・カールソン氏は「きょうは買いが膨らみ軒並み上げた」とした上で、「今週の大幅な相場変動は、長期投資というよりも短期トレードの動きを反映しており、市場は次の持続的な買い手掛かりを探している」と指摘。「インフレが最大の懸念材料であることに変わりはないが、金利が過去の高水準を超えない限り、強気派が相場の主導権を握り、それまで売り叩かれていた銘柄の一部を買い戻すだろう」と述べた。

経済指標では、4月の小売売上高が前月から横ばいで推移。5月のミシガン大消費者調査は信頼感指数が低下する一方、インフレ期待は10年ぶりの高さに跳ね上がった。

リフィニティブの調べによると、S&P総合500企業のうち457社が第1・四半期決算を発表し、87%が市場予想を上回る収益を計上した。

半導体銘柄が上昇。520億ドル規模の半導体生産支援法案が発表間近と報じられた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%高。

娯楽大手ウォルト・ディズニーは2.6%安。第2・四半期(4月3日まで)決算は、利益が市場予想を上回ったものの、注目されていた動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の世界契約者数は予想に届かなかった。

民泊仲介大手のエアビーアンドビーは4%高。第1・四半期決算は、総予約額が52%急増の102億9000万ドルと、市場予想の69億3000万ドルを上回った。新型コロナウイルスのワクチン普及やコロナ制限措置の緩和が追い風となった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.63対1の比率で上回った。ナスダックでは4.58対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は95億株。直近20営業日の平均は105億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34382.13 +360.68 +1.06 34050.8 34454.0 34050.8

6 5 6

前営業日終値 34021.45

ナスダック総合 13429.98 +304.99 +2.32 13255.6 13460.8 13242.9

5 8 7

前営業日終値 13124.99

S&P総合500種 4173.85 +61.35 +1.49 4129.58 4183.13 4129.58

前営業日終値 4112.50

ダウ輸送株20種 15917.46 +215.47 +1.37

ダウ公共株15種 907.73 +2.62 +0.29

フィラデルフィア半導体 2981.42 +87.48 +3.02

VIX指数 18.81 -4.32 -18.68

S&P一般消費財 1366.70 +24.15 +1.80

S&P素材 551.92 +6.47 +1.19

S&P工業 884.78 +11.70 +1.34

S&P主要消費財 727.74 +3.14 +0.43

S&P金融 629.04 +9.54 +1.54

S&P不動産 262.08 +2.62 +1.01

S&Pエネルギー 401.29 +12.28 +3.16

S&Pヘルスケア 1436.47 +5.48 +0.38

S&P通信サービス 252.80 +4.21 +1.69

S&P情報技術 2386.00 +49.57 +2.12

S&P公益事業 333.82 +1.29 +0.39

NYSE出来高 8.93億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28315 + 275 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 28310 + 270 大阪比