[14日 ロイター] - 米コンサルティング会社アリックスパートナーズは14日、世界的な半導体不足により自動車メーカーの売上高が今年1100億ドル押し下げられるとの見通しを示した。従来は610億ドルと予想していた。

今年の自動車生産台数は390万台下押しされるとした。

半導体不足により自動車メーカーは直ちに「先手を打ち」、将来の混乱を避けるために長期的に「サプライチェーンの回復力」を高める必要性を痛感していると指摘した。

アリックスパートナーズで自動車部門の共同責任者を務めるマーク・ウェークフィールド氏は、自動車メーカーが半導体メーカーとの直接的な関係構築を模索していると話した。

自動車メーカーはこれまで半導体などの購入で長期的な契約を結んだり財務上の責任を負ったりすることに消極的だったという。

しかし半導体不足によって生産ができなくなるというリスクは潜在的なものではなく、現実になったと指摘した。