[ワシントン 12日 ロイター] - 米財務省が12日に発表した4月の財政収支は2260億ドルの赤字となり、赤字幅は前年同月の7380億ドルから69%縮小した。新型コロナウイルス対策に関する歳出が減少する一方、歳入が大幅に増加した。

市場予想は2200億ドルの赤字だった。

2021会計年度(20年10月から)の累積赤字(7カ月間)は前年同期比30%増の1兆9320億ドルと過去最大だった。

4月の歳入は前年同月比82%増の4390億ドル。ただ、前年に所得税の納税期限を7月に延期したことが主因。今年の納税期限は1カ月のみ延期され5月17日となっている。法人税は延期されていない。

4月の歳出は前年同月比32%減の6650億ドル。昨年4月には新型コロナ対策第1弾として家計への支援が行われた。バイデン政権下での支援は主に今年3月に行われた。

21会計年度の歳入は累計で前年同期比16%増の2兆1430億ドル。歳出は22%増の4兆0750億ドル。