[上海 11日 ロイター] - 中国の上海証券取引所は11日、韓国取引所との間で、上場投資信託(ETF)のクロスボーダー取引制度を導入することで合意したと発表した。指数開発や債券市場での協力強化も目指すという。

上海証取は、11日のオンライン会議で両取引所のトップがパートナーシップ強化に向けた覚書(MOU)に署名したとし、「(MOUは)両取引所の関係を深め、中国と韓国の資本市場のさらなる協力を促進し、金融分野での地域の連携を推進する」との見方を示した。

両国は来年、外交関係樹立30周年を迎える。また、中国は韓国にとって最大の貿易相手国。

上海証取は香港、日本とも同様のETF相互取引制度を導入している。中国の投資家は上海市場に上場するETFを通じて米国、フランス、ドイツの証券に投資することも可能だ。

中国は金融市場の開放を進めており、広東省と香港、マカオでウェルス・マネジメント商品と呼ばれる金融投資商品を個人が相互に取引できる制度「ウェルス・マネジメント・コネクト」も近く導入する予定だ。